再び映画『ジョーカー』特集です。今回もラストシーンにフォーカス。
病院でのシーンで「うん?どういうこと?意味がわからないよ」と思える点が4つありました。
- なんで急に病院シーンから始まったの?
- 思いついたと言ったジョークってなに?
- なぜ足跡に血がついてしまっていたの?
- 病室から逃げた後どうなってしまったの?
この点について私なりの考察という名の妄想をしてみました。
ラストシーンで分からない点があったという方にはある種の答えを提示できているハズです。
「ちょっとあの意味が分からなかった…」という方はぜひチェックしてみてください。
【病室から始まった意味】『ジョーカー』ラストの病院シーンを考察
1つ目の疑問はなぜラストが急に病院のカウセリングルームに切り替わったのかという点です。
僕はあの構成にすることで「全て妄想だった?」と思わせる意味(狙い)があったと考えます。
ラストの前シーンではジョーカーよって引き起こされたゴッサムの惨事を描いていました。
そして、暴徒となった市民からヒーローと言わんばかりの声援を受けるシーンを描いています。
ジョーカーのオリジンを描くなら暴徒から声援を浴びるところがラストで良かったはず。
なのにそうせずに病院のシーンをラストに持っていった。
もちろん、ジョーカーが再び捕まり病院に収容されたからラストは病院からスタートしている。
…とも考えられます。しかし、そうシンプルな時系列で描かれているとは思いにくいんですよね。
なぜなら同作ではアーサーの妄想と現実の境界線が曖昧にされた状態で物語が進んでいたから。
隣人のシングルマザーとアーサーの恋が彼の妄想だったことが物語の後半で判明したくらいです。
これまで描かれた話は病院でカウンセリングを受けているアーサーの妄想だった。
…と匂わせるためにラストではいきなり病室からスタートしたのではないかと踏んでいます。
【考えたジョークの意味】『ジョーカー』ラストの病院シーンを考察
2つ目の疑問は病院でのカウンセリング中に思いついたジョークです。
具体的なジョークは明かされませんでしたが、なんだか凄く意味深ですよね。
どんなジョークだったのでしょうか。これについては以下の2パターンがあると考えています。
- Aパターン:これまで映画で描かれたことを包括する意味をもたせた台詞
Aパターンについては先ほど述べた解説に通じます。
つまりこれまで描かれた一連の物語はジョーカーが浮かんだジョークだった…というもの。
- Bパターン:ジョーカーの不気味さを演出するための台詞
Bパターンについては単にジョーカーとしてヤバいジョークを浮かんだというもの。
浮かんだジョークの中身については以下の記事で具体的に台詞まで落とし込んで考察してます。
よかったらチェックしてみてください。
ジョーカーがラストで浮かんだジョーク内容【血の足跡から考察】
【血の足跡を残した意味】『ジョーカー』ラストの病院シーンを考察
3つ目の疑問はカウンセリング室から逃げ出したジョーカーの足跡に血がついていたい点です。
こちらについては、カウンセラーを殺害したことを暗示させる意味があると考えています。
Twitterでも同様の意見を述べる方が多いですし、間違いないでしょう。
映画『JOKER』ラストシーンの考察⑥
女性を前に、アーサーは笑い、
「なにが面白いの?」と聞かれると、
「ちょっとジョークを思いついたんだ」と答えます
そのあと、部屋から出て廊下を歩くアーサーの足跡には、血がべったりと付き、
アーサーが女性を殺害したことが示唆されます
— amam (@amam6987) October 14, 2019
「え?じゃあどう殺しちゃったの?」と思った方は先ほど紹介した記事を要チェック。
カウンセラーをどう殺害したかまで考察しているので読めば納得がいくかもしれません。
ジョーカーがラストで浮かんだジョーク内容【血の足跡から考察】
【逃亡シーンを描く意味】『ジョーカー』ラストの病院シーンを考察
最後の疑問は、病室から逃げ出したジョーカーはその後どうなったかという点です。
こちらについては本作はジョーカーのオリジンを描くという点からして逃亡したと考えます。
あれで逃亡に失敗していたらジョーカーの誕生秘話ではなくなってしまいますからね。
きっとあの後ヴィランとしてゴッサムシティを混沌の渦に落とすのではないでしょうか。
完全に妄想ですが、ゴッサムの暴徒は続いておりあの病院には暴徒が詰め寄っている状態。
ジョーカーを開放させるべく患者の格好にピエロ姿の集団が侵入してジョーカーを助ける。
…なんて展開があるんじゃないかと思っています。ジョーカー自身は普通の人間ですからね。
あの状況で単身で逃げられないと思います。
そのため、ジョーカーが逃亡を図ったタイミングで偶然に暴徒が侵入。
その混乱に乗じてジョーカーはゴッサムシティに舞い戻ったのではないでしょうか。
映画『ジョーカー』は単作で続編はありません。
だからこそジョーカーのその後を観客に委ねる意味であのラストを描いたと解釈します。
以上、映画『ジョーカー』のラストシーンの意味の考察をお届けしました。
あなたはどう思いましたか?
もし「お前の意見クソ!俺はこう思う!」という方がいたら気軽に投稿お願いします。
『ジョーカー』が好きなら『ダークナイト』も100%楽しめる
ジョーカー誕生のプロセスを重々しく描いた『ジョーカー』。
こうしたダークな作風が苦手じゃなければ、映画『ダークナイト』もお勧めです。
同作はバットマン3部作の2作品目で、バットマンとジョーカーの戦いを描いた作品。
マーベルのようなTHE・アメコミ的なノリは一切ないのが特徴です。
ジョーカーによって人々の倫理感が試される展開で作風はかなり重ためです。
観終わった後なんとなーく鬱さが残るため、映画『ジョーカー』と同じ後味がありますね。
映画『ジョーカー』と『ダークナイト』の2つの作品はストーリー上の繋がりはありません。
が、見方を変えればジョーカーとして覚醒したアーサーの”その後を描いた”ともみれます。
そのため、映画『ジョーカー』にハマったなら、『ダークナイト』も楽しめるハズです。
すでに『ダークナイト』を観たことのある私も改めて観たくなったくらいですからね。
ちなみに『ダークナイト』を観るなら『U-NEXT』という動画配信サービスが便利です。
『ダークナイト』を含むバットマン3部作を見放題作品として配信しているから。
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登録もカンタンで名前やカード情報を入れるだけ。登録から1分後には映画を観られます。
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※本ページの情報は2019年11月時点のものです。 最新の配信状況は U-NEXTサイトにてご確認ください。
コメント
最初のソーシャルワーカーと、最後の精神科医は別の人だよ。