2016年12月28日、『バイオハザードファイナル』を観た。2016年最後の映画がゾンビというのもどうかと思ったが、14年にわたるシリーズが完結するということもあり観たのだ。ネタバレすると『バイオハザードファイナル』の結末は自分の期待に反し、案外良かった。とは言え、「え、それはないでしょう…」という展開もチラホラ。今回は、結末のネタバレを交えつつ、いただけなかった点について語りたいと思う。(画像は公式サイトから引用)
- 以降は『バイオハザードファイナル』の結末のネタバレが含まれているので、閲覧には注意してください。
『バイオハザードファイナル』ネタバレ/さっぱり結末でGOOD
『バイオハザードファイナル』の結末を先にネタバレすると、かなりハッピーエンドだった。ストーリー展開をネタバレすると、アンブレラ社は密かにT−ウィルスを無効化するワクチンを開発。(このワクチンを地上で拡散すればT−ウィルスに感染したすべての生物が倒せる)アリスらは、このワクチンを入手すべく、ラクーンシティの地下施設ハイブの潜入を試みる。
そんなアリスたちを阻止しようと第三作目で倒したハズのアイザック博士や第五作目でアリスと共闘関係だったウェスカーが登場。ネタバレすると、第三作目に登場したアイザック博士は実はクローン。彼らは破滅に向かう人類をT−ウィルスを使って粛清し、地上を浄化した上で冷凍保存していたアンブレ社の幹部らを解放し、新たなエデンの園を作ろうとしていたのだ。
アリスたちは、レッドクイーンとレッドクイーンのホログラムのモデルで、T−ウィルスを開発した開発者の娘でアンブレラ社の役員のアリアス・マーカスと協力もあり、博士らを倒し、無事ワクチンを地上で拡散させ、アンデッドたちも倒すことに成功。とは言え、ワクチンの効果は徐々に世界に広まるため、「それまで私の戦いは終わらない」というノリで幕を閉じた。
『バイオハザードファイナル』ネタバレ/ウェスターの結末が納得いかない
他のサイトでも指摘されていたが、『バイオハザードファイナル』でのウェスカーの扱い方がちょっといただけなかったと思う。ネタバレすると、本作では、ウェスカーはアイザックの部下という側面が強く出ていた。(第三作目ではアイザック博士より上の立場だったが、あれはあくまでも博士がクローンだったためと思われる。)
詳細にネタバレすると、本作でもアリスの敵として登場するが、前作のような超人的な能力を使ってアリスを追い詰めることはせず、レッドクイーンに代わり、ハイブの防御システムを使い、施設に空気を入れるタービンを操ったり、ケルベロスを放ったりして、アリスたちを妨害。アリスとウェスカーの戦いに期待していた筆者は少し肩透かしを食らってしまった。
そして彼の結末だが、これも呆気なかった。レッドクイーンはアンブレ社の人を攻撃できないため、前述したアリアス・マーカスがウェスカーを解雇。(組織上、アリアスのほうが偉いみたい)彼を攻撃対象にしたことで、レッドクイーンが彼の脚にめがけて防火壁を下ろして致命傷を追わせて、意識が遠のくなか、アリアスに渡された爆弾の雷管を外してしまい爆死した。
ライバルキャラとしてこれまで何度もアリスたちを苦しめたウェスカーだったが、『バイオハザードファイナル』では、サブキャラという位置づけであり、結末もアリスがトドメさすわけではなく、レッドクイーンに脚を挟まれて重傷を負うなど、これまでのウェスカーの立ち位置を無視したカタチの展開で、いただけないと思った。
『バイオハザードファイナル』ネタバレ/D.C戦の結末を省略したのはNG
前作の最後のシーンを覚えているだろうか。ホワイトハウスで、ウェスカーらがアリスを引き連れて「ここが人類最後の抵抗の場所だ」的なことを言っていたシーン。次作に完全丸投げの終わり方がでもの凄く驚いたが、ホワイトハウスを何千のアンデッド軍団が囲んで、絶望感100%のシーンで「次回どうなるよ。アリス達はどうやって倒すのよ!」と期待したものだ。
が、なんとこのワシントンD. Cでの戦闘シーン、ネタバレすると、『バイオハザードファイナル』では、一切描かれていないのだ。本作の冒頭でワシントンD. Cこそ映るが、アンデッド軍団との戦いが終わった後。前作で期待したバトルシーンがまったく無いのは、かなりいただけなかった…。
調べてみると、どうやらワシントンD. Cでの戦いは小説版の『バイオハザードファイナル』で描かれているらしいのだが、「そこもちゃんと映画で描くべきだろ!」と心の中で叫んだものだ。実際、このシーンを省略したことで、前作で登場したクローンアリスの娘、ジル・バレンタインの結末も分からずじまい…。前半、後半に分けてもちゃんと描くべきだろと思った。
もし、これから『バイオハザードファイナル』を観る方がいれば、映画を見る前に、小説でワシントンD.C戦の部分を読んでから、観に行ったほうがより楽しめると思う。
SEE YOU NEXT!
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