『検察側の罪人』ネタバレ/原作とココが違う【解説】

検察側の罪人
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都内のTOHOシネマズなら日比谷がイチバンだと思っています。どうもムビランです。今回も引き続き映画『検察側の罪人』特集を行ないたいと思います。(パチパチパチパチ)

第3弾のテーマはずばり!(ドドン!)原作版『検察側の罪人』と映画版『検察側の罪人』で違う点をネタバレ解説しちゃいましょう。

約2時間の上映時間に合わせて、けっこう原作版と違う点が多いんですよね。細かく挙げていくとキリがないので、大きく違うなぁと思ったポイントに絞ってネタバレ解説しましょう。

※以降は『検察側の罪人』原作小説のネタバレを含みますので閲覧は自己責任で!ッパ!!!

『検察側の罪人』ネタバレ解説/原作の橘とキャラが違う

最初に違う点でネタバレ解説するのは、映画版『検察側の罪人』で吉高さんが演じた橘沙穂について。けっこうこのキャラ設定が違うんですよね。

映画版ですと、身近な存在で冤罪被害にあったのか冤罪に対して敏感で、検察側内部の暴走を暴露本にして世の中に出すために、検察事務官として働いています。

しかし、原作版の『検察側の罪人』だとそんな設定なんてないんです。純粋に検察事務官として沖野や最上と行動を共にするキャラ。後に、捜査方針で不審感を募らせていきますが…。

加えて、映画版では彼女が積極的に最上に対する不審感を募らせていきますが、原作では違うんですよね。沖野に「この事件、お前も変だと思うだろ?」と言われて「…うん」って感じ。

原作版『検察側の罪人』の橘は、賢いけど、沖野のあとを一歩下がって歩いて支えていくようなタイプ。映画版の橘とはだいぶ違う印象なんですよね…。

『検察側の罪人』ネタバレ解説/原作の松倉の最後が違う

『検察側の罪人』で登場するキャラクターの中で、もっとも下劣&悪の存在・松倉。彼の最後の描き方は映画版と原作版とでだいぶ違いました。ネタバレ解説します。

映画版ですと、松倉は老夫婦殺害事件の容疑が晴れ自身の釈放パーティー出席後の夜道で、諏訪部(最上と繋がっている裏社会の男)の手によって交通事故に見せかけられて殺されます。

ただ、原作版『検察側の罪人』だとこの展開はないんですよ。松倉の最後のシーンは釈放パーティーに現れた沖野を罵倒するシーンで終わりなんです。殺された展開はありません。

だいぶ違うと思いませんか。原作版だと、「こんな奴、釈放させちゃあかん…」と思える終わり方だったので、個人的には映画版『検察側の罪人』で描かれた松倉の最後が好きですが…。

『検察側の罪人』ネタバレ解説/原作の最上の結末が違う

最後に映画版と原作版とで一番の違う点をネタバレ解説します。それが、『検察側の罪人』の終わり方。だいぶ違うんですよね。

映画版では、過去の事件を時効を迎えた罪に問えない松倉を裁くために、最上は松倉を老夫婦事件の犯人に仕立てあげていきます。

そのため、密かに老夫婦殺害事件の真犯人を始末したり。松倉の仕業だと思わせる証拠を自ら作ったりするんですよね。そして、最上に不審感を持った沖野と対立する構造になるんです。

映画版では、最終的に沖野に真犯人を始末したことなどが暴かれてしまうんですが、最上にその証拠を見せつけて終わり。最上が逮捕されるところまで描いていません。

しかし、原作版『検察側の罪人』では沖野が松倉の弁護団に入り、そこで最上と松倉の過去の因縁を週刊誌で報じさせて最上への疑惑を世間に公表。その結果、最上は逮捕されるんです。

だいぶ映画版と原作版とで違いますよね。映画版では、最上が弓岡を殺したという状況証拠があるだけで、決定打がなく逮捕には至らない状態で終わってしまう。

個人的には、松倉のような男に何も裁きを与えず社会に生かすことは悪。それを食い止めることこそが正義だと思っています。

だから、原作とはだいぶ違うのですが、最上が逮捕されない展開をみせた映画版『検察側の罪人』のほうが個人的には良かったですね。

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