(画像は『検察側の罪人』の公式サイトのスクリーンショット)
ジャニーズの中で演技が上手いのは、嵐の二宮と関ジャニの横川だと思ってます。どうも!お久しぶりです!ムビランです。
今回は、今絶賛上映中の『検察側の罪人』特集!上映に先駆けて原作小説を読んだので、ネタバレを交えつつ、本作のレビューを行ないたいと思います。
第1回目のネタバレビューは、二宮演じる主人公・沖野について。結論ですが、沖野は虫がいい青くさ正義野郎な奴であんまり好きじゃなかった…。とくに結末あたりの行動がBAD!!
サクッと、でも詳しく解説していきます!以降は『検察側の罪人』原作小説のネタバレを含みますので閲覧は自己責任で!
『検察側の罪人』原作小説ネタバレ/沖野、まさかの行動で木村と対立へ。
ナゼ嫌いなのか解説する前に、まずは『検察側の罪人』の原作小説で描かれた二宮演じる沖野の動きをザックリとネタバレします。
二宮と木村はある老夫婦の殺人事件を担当するんですが、そこで容疑者の松重が犯人と決めつける木村と、本当の犯人は別にいるのでは?と考える二宮が対立するんです。
すげーネタバレすると、沖野の勘は大当たり。実は犯人は別にいて、木村はその事を知った上で、松重を犯人に仕立て上げようとするんですよね。
理由は2つ。1つは松重が過去に犯した殺人事件の被害者が木村と交流のあった少女だったこと。もう1つがすでにその事件は時効を迎えており、法律では処罰できなくなっていること。
木村としては何としてでも法律で松重を裁きたい。この老夫婦殺害事件事の犯人に仕立て上げて、法律で彼を裁こうするんですよね。
二宮演じる沖野は木村の方針に従えず、これまたネタバレですが、葛藤の末に検察を辞めて、なんと松重の弁護団に入るんです。スゴイぞ!その行動力!!
最終的に、最上が行なった犯罪行為が世間に明るみになり、松重の裁判は停止。その後、松重が老夫婦殺害事件の犯人でないことが立証されて晴れて自由の身に。
という感じで、『検察側の罪人』の原作小説の沖野は自身の正義を貫くことができたんですよね。まーここまではいいですよ。でもね、原作小説の結末あたりの行動がいかんのです。
『検察側の罪人』原作小説ネタバレ/沖野、結末で最上にまさか過ぎる提案!
沖野は自身の正義を貫くことができた。めでたしめでたし。そんな展開で終わるかと思ったんですが『検察側の罪人』の原作小説では、その後を描いていくんですよ。
ネタバレすると、そこで沖野の正義は再び揺らいじゃうんです…。何故かと言うと、松重の出所祝いパーティーで松重に強烈に罵倒されたり…。
他の弁護団の人が松重に「出所後何したい?」って質問したら、酒でベロベロに酔いながら松重は「女を抱きたいですね。へへへ…」と答える様子を見ちゃったり…。
また、対立こそしていたものの、検察官として尊敬していた最上を結果的には投獄させたしまったことに、俺の正義ってなんだったんだろう…という風になっちゃうんです。
まー、ここも!まだ分かりますよ。正義を問う作品ですからね。沖野の葛藤があって良いと思います。ただね、沖野はこの葛藤の末に、とんでもないことを最上に提案するんですよ…。
ネタバレすると『検察側の罪人』の原作小説の結末あたりで、最上に接見した沖野は「ボクに弁護させてください!」って頼むんですよ!
最初は、最上と共に松重を追い詰める。途中で捜査方針で最上と平行線をたどり、検察を離れて松重の弁護団に入り最上と対立。最上が投獄されると今度は最上を弁護したいと言う始末。
いやいや、どんだけーーーーーー!!!この二転三転する沖野の行動には正直呆れちゃいました。ストーリー的に葛藤するのは分かるんだけど、キャラ的には共感できませんでした…。
『検察側の罪人』原作小説ネタバレ/結論、沖野が罪人だと思うよ…。
ここからムビランの過激思想が出てきちゃうかも知れませんが、『検察側の罪人』の原作小説のレビューとなります。
結論ですが、検察側の罪人がいたとしたら、ムビラン的にはそれは最上ではなく沖野だと思っています。ムビラんはデスノートで言うところのキラ派の考え方の持ち主なんです。
最上がやったことは法律的にはアウトなんですけど、「殺人犯を裁く」という側面では、最上のやったことは支持できるんですよね。手段はアレでしたが…。
なんというか、最上は覚悟を決めた胆力のある正義を遂行したと思うんです。一方の沖野はというと、状況によって自身の正義感が揺らいでしまう…。
沖野の行動によっては、私利私欲で人を殺す松重は、過去の犯罪に対する責任を負わずのうのうと生きることができ、法律を超えた正義を遂行した最上は収監されてしまいました。
どうなんでしょう。社会全体で見れば、私利私欲で人を殺すような人を野放しにしてしまった沖野の方に罪がある。そうムビランは思ってしまいます。だから沖野が罪人だと思いました。
以上、『検察側の罪人』の原作小説のネタバレレビューでした!ヴァーイ!
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