(画像は公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/より引用)
公開スタートした映画『アリータ』。原作は木城ゆきと作の『銃夢』という漫画です。
公開初日にさっそく映画を観て今は原作漫画を読んでいる真っ最中。(27日時点で4巻読了)
そこで今回は映画『アリータ』と原作との違いについて感想を交えつつお届けします。
※『アリータ』は原作の1〜4巻を描いているようですので、1巻ずつ解説します。
※映画『アリータ』と原作『銃夢』のネタバレがありますのでご注意ください。
『アリータ』と原作『銃夢』の違い<1巻編>
原作を読んだ感想/いかに原作をリスペクトしてるか分かる。
原作を読んだ感想は、映画『アリータ』は原作をリスペクトして作られたんだな。
という印象を受けましたね。
例えば、映画の冒頭。空中都市ザメルから捨てられたクズ鉄の山でのシーン。
ここでサイボーグ技師で医者のイドとアリータが出会うのですが、漫画も全く同じ!
原作の冒頭から「おおお!映画と同じだ」という感動を得られましたね。
製作総指揮のジェームズ・キャメロンや監督のロドリゲスは原作ファンという話です。
なので、冒頭シーンは原作を忠実に再現したのではないでしょうか。
そのほか、主人公と悪党サイボーグとの戦闘シーン。
映画では、アリータが左腕以外を切断されてしまい、左腕一本で地面に立ち、
そこから跳躍して、技を決めるめっちゃクールなシーンがあります。
これも原作にしっかりと描かれました。
原作を読むことで「このシーンも映画で再現してる」という発見が多かったです。
原作ファンが映画を観たら原作へのリスペクトを感じられる作品だと思います。
原作との違い/イドの妻がいない。ヒューゴが出ない…。
映画『アリータ』と原作『銃夢』の冒頭シーンは見事に同じで感動を覚えました。
が、1巻〜4巻をひとつの映画でまとめていることもあり、違いも当然ありますね。
細かい違いをあげるとキリがないため、3つご紹介しますね。
・違い(その1)イドの元妻・チレンは原作に登場しない。
映画ですとイドの元妻のチレンというキャラが登場します。
もともと住んでいたザメルに戻るべく下の世界を支配しているベクターに近づき、
危険なスポーツに出場するサイボーグたちに改造手術を行なっている人物です。
けっこう映画では重要な役割を担う人物ではあるのですが、原作では一切登場しません。
調べると、OVA版の『銃夢』に同名で少し設定が違うキャラはでるようですが…。
・違い(その2)アリータの恋人になるヒューゴが出ない
映画の序盤でアリータはヒューゴというザレムに行くことを夢見る青年と出会います。
夢を叶えるべく、前述のベクターの下である裏稼業をしていた人物です。
アリータと恋仲になる人物で、ストーリー上重要な役割を果たしました。
ただ、原作『銃夢』の1巻を読んだのですが、一切出ませんでした…。
調べてみると、原作では2巻以降に登場するようキャラのようです。
・違い(その3)グリュシュカのキャラ設定が異なる
グリュシュカとは、映画版における悪役サイボーグです(他にもたくさんいますが)。
空中都市の支配者の配下で、改造を施してもらい殺戮を楽しむサイボーグ。
原作も同様に残虐非道なサイボーグなんですが、映画版とは違いがありましたね。
そもそも名前はマカクですし、原作では脳内麻薬のエンドルフィン中毒者。
そのため、人を襲っては相手の脳を食べるとめっちゃグロい設定があります。
この設定は映画ではありませんでした。(実写だとエグすぎて却下になったのかも)
また、原作だと主人公を痛めつけようとする一方で、なぜか恋心を抱いている設定が。
(1巻では恋心を抱いた理由を描いてません。主人公が強すぎて好きになったのかも)
こちらも映画ではなく、主人公との初戦で破れた恨みを持つ悪役という役柄で終わり。
1巻を読む限り、これらの設定は物語の中でそれほど重要ではないと思いました。
恐らく制作サイドも「ここは原作に忠実じゃなくても良い」と考えていたのでしょう。
さて次はアリータの原作漫画の2巻を読んで分かった映画との違いを解説してきましょう!
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